こぎん刺しは伝統と現代文化のコラボレーションかわいい!




貶励亭ちもんです。

僕と妻は、2人とも手芸が好きな手芸夫婦。
僕が好きなのはクロスステッチですが、妻が好きなのは刺し子。
東北地方に古くから伝わる刺繍技法です。

刺し子と言っても、津軽こぎん刺しや菱刺し、庄内刺し子といった日本三大刺し子と呼ばれるものから、米沢の原方刺し子のような地域に根ざしたものまで、その技法は複数存在します。

今回は、その中から、妻がちょっと前に制作した『こぎん刺し』についてご紹介します!

こぎん刺しとは

こぎん刺しは刺し子の一種。
津軽では野良着のことを『こぎん』と呼び、それに対して刺繍していくことから『こぎん刺し』と呼ばれるようになったといいます。

寒冷な東北地方では、綿の栽培を行うことができず、風通しの良い麻の服を着ることしかできませんでした。
暑い夏ならば問題ありませんが、青森の極寒を麻の服だけで過ごすのは無理があります。
そこで、生まれたのがこぎん刺し。
麻の野良着に刺繍をすることで、粗い布地の目を埋めて、暖かい空気を閉じ込めることに成功したのです。
生地が丈夫になり、長持ちするのもまた、貧しい農家にとってありがたいことでした。

こうして、生まれたこぎん刺しですが、現在はその上品な可愛さが手芸愛好家の中でも人気になっています。
服はもちろんのこと、ちょっとした小物にアクセントとして刺繍したり、伝統と現代文化がコラボレーションした作品は、いつまで眺めても飽きませんよ!

こぎん刺しの刺し方

こぎん刺しは刺し子の仲間ですが、一般的な刺し子の手法とはちょっと異なる刺し方をします。
一般的な刺し子では、布地に格子状の線を引き、それを基に糸で幾何学模様を作っていくのですが、こぎん刺しでは格子状の線を引かず、布地の目を狙って刺していきます。

幾何学模様も、縦横斜めに糸を張り巡らせて作り出す普通の刺し子とは異なり、横線の組み合わせで模様を生み出していきます。
これらの特徴は南部菱刺しも共通しています。

横線の長さは、布地の目1つ分、3つ分、5つ分の3通り。
これらを組み合わせていくことで幾何学模様を作っていくのです。
ちなみに、南部菱刺しでは2つ4つ6つと偶数になっています。

妻が作ったこぎん刺し作品

これは妻が制作したこぎん刺しの針刺しです。
キットなのですが、なかなかかわいくできていますよね!

こぎん刺しは、紺地に白の糸で刺繍するのが一般的です。
キット販売されているものも、紺地に白糸のものや白地に紺の糸で刺繍する作品がほとんど。
ただし、これはあくまで一般的な話で、慣れてきて自分で作品が作れるようになってきたら、橙に紺糸や水色に白糸など、アレンジした作品に挑戦していくのも楽しいかもしれませんね!

こぎん刺しを始めたい人は

こぎん刺しを始めたい人にオススメなのは、やはりキットです。
キットの魅力は、材料と道具が全て揃うところ。
そして完成作品が、ただ刺繍した布ではなく、小物として手に入るところです。

せっかく作品を作ったのだから、実際に日常生活に反映させたいところ。
妻が作った針刺しのように、ティッシュケースや巾着など、日常で使える小物が作れたら、生活がさらに華やぎます。

初めてこぎん刺しに挑戦したい方は、是非キットから始めてみてはいかがでしょうか。